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浜脇温泉

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「浜脇」には郷愁がある。江戸時代末から明治、大正を超えて、大分県で最もにぎわった温泉といわれる。古くから温泉が湧き出し、明治末の1902年に70軒、昭和40年代の1970年ごろにも40軒の旅館があったという。

にぎわっていた当時は、中心部に、外観がレンガ造りの浜脇高等温泉。そのまわりに木造の旅館が立ち並び、周辺には遊興施設があったが、50~60年代、別府市の温泉観光の軸が他地区へと移る中で、次第に衰退。新たなにぎわいを目指した別府市の再開発事業で、浜脇高等温泉は取り壊され、集合住宅に。旅館の多くが姿を消した。

浜脇には、別府市営「浜脇温泉」と多目的温泉保養館「温都ピア浜脇」がある。いずれも再開発事業で生まれたショッピングモール内で、モールにはアーチ型の石のモニュメント。再開発前、浜脇高等温泉と同じ建物にあった旧浜脇温泉の入り口だったものだ。周辺を歩けば、路地裏には古い木造家屋。かっての温泉地の風情がある。