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別府市の最北端に位置する。亀川は、848年(承和15年)、地区内を流れる冷川で白い亀が捕獲され、朝廷に献上されたことに由来するという。町の中には、白亀塚のある公園がある。明治期には50軒を超える温泉があり、「南の浜脇」とともに「北の亀川」として別府のにぎわいの中心となったが、浜脇温泉と同じように、次第に客足が遠ざかり、いくつかの旅館と市営温泉が残る。

主な温泉は「四の湯温泉」「亀陽泉」「浜田温泉」。いずれも古くからの温泉だが、浜田温泉は昭和10年(1935年)に建築。東京の銭湯などで流行した社寺風の造りを取り入れた木造建築で、竹瓦温泉と並んで、湯治の別府市の温泉の記念碑的な建物だったと伝えられる。2002年、道路を挟んだ向かい側にコンクート造りの建物を新築。旧浜田温泉は一度、解体されたが、篤志家からの寄付により、資料館として現地に復元された。古い湯船などがそのまま残り、亀川温泉の歴史をうかがわせる。

近くには、障がい者が働き、生活する社会福祉法人「太陽の家」がある。1965年の創立から多くの障がい者が暮らしている。亀川温泉はユニバーサルを目指す町でもある。